人権教育テキスト『なかま』/副教材集

小学校低学年用『なかま』教材一覧表
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No.教材名内容とねらいの概要アプローチの視点形態
1あさのきょうしつ朝の教室で過ごす子どもたちの様々な様子。自分の学校生活と重ね、いろんな場面での自分の気持ちをみんなの前で話すと共に、友だちの様子に目を向け、思いに共感する態度を育てる。普遍ワーク
2やすみじかん休憩時間、運動場で過ごす子どもたちの様子。自分の学校生活と重ね、いろんな場面での自分の気持ちをみんなの前で話すと共に、友だちの様子に目を向け、思いに共感する態度を育てる。普遍ワーク
3がっこうのまわりで放課後の子どもたちの様子と、子どもたちが出あう地域の人々。自分達の周りには様々な人が暮らしていること、みんながいろいろな関係を持ちながら生きていることに気付かせたい。普遍ワーク
4かおさまざまな表情を表した絵。感情が顔に表れることを手がかりに、自分の思いなどを話すと共に、友だちの表情に関心を持ち共感する態度を養う。普遍ワーク
5みんなでやってみよう(1)子どもたちとやりたいアクティビティを紹介する絵。力を合わせ、ふれあう喜びを感じさせ、お互いの信頼関係を高める。普遍ワーク
6ほめほめぶくろ友だちや家族に自分のよいところを見つけてもらったり、友だちの良いところを見つけたりするワーク。新たな自分に気付き自尊感情を高めると共に、友だちの良さに気づき、互いに認め合う態度を育てる。普遍ワーク
7なんていえばいいでしょう友だちが困っている時や一人ぼっちの時など、どんな言葉をかけるかを考えさせる教材。心地よい人間関係を築くコミュニケーション力を育てたい。普遍ワーク
8きいてきいて話したいことを聞いてもらえなかった「ゆみちゃん」の話。友だちの話に心を寄せて聞く態度とスキルを育てる。普遍
9おじいちゃん子どもの詩と、生き生きとした高齢者の写真。高齢者を「生き生きと自分の人生を生きる存在」ととらえ、かかわりを深めようとする意欲を育てる。個別(高)詩/写真
10ぼくもしたいなかまはずしをされ、学級会で訴えた「ぼく」の話。なかまはずれにされた時の気持ちを考えると共に、そういう友だちに出会ったとき、自分はどう考え行動すべきかを考える。普遍
11ともだちになるためにともだちとの出会いを大切にする意欲を高める歌。楽しみながら手話と出会わせたい。個別(障)
12かみひこうき(いろをぬりましょう)赤い紙飛行機を折ろうとした男の子が、「女いろ」とからかわれたことを書いた詩と、自分の持ち物の色を見直すためのワーク。ジェンダーにとらわれることなく自分の意思で物事を選び、自己決定できる態度を養う。個別(ジェ)詩ワーク
13であえるといいね様々な国に住む人たちの写真と、そのまんなかに自分の顔をかく教材。自分たちの周りにはいろいろな人が暮らしていることに気付くと共に、国や民族の違いなどを尊重する態度を育てる。普遍ワーク
14みんなでやってみよう(2)言葉を使わずコミュニケーションするアクティビティ。友だちの感情や表現を受け止める態度を養うと共に、自分のことを受け止めてもらえる安心感を持たせる。普遍ワーク
15おかあさんがつかれている運送会社で働くお母さんが、元気のない顔で帰って来た日のことを書いた生活綴り方。書く意欲を高めると共に、題材選びや書き方などを学ぶ。普遍読み物
16おならのはなしおならやはなちを、生きているからこそ体から出てくるものとらえた詩。自分の体を大切にする気持ちを育てたい。普遍
17ぼくのかぞく家事を分担しながら暮らす四人家族の話。自分の家族とくらべながら読み、家事や育児の中の性的役割分担について考える。個別(ジェ)読み物
18さるとかに「部落差別」「糾弾」をもとにかかれた教材。大きく強い者に対して、団結して訴えていくことの大事さやすばらしさをとらえさせたい。普遍読み物
19さきちゃんとボクとイチゴ知的障害を持つさきちゃんと、ボクの物語。自分が「ぼく」だったら、自分の周りに「さきちゃん」みたいな子がいたら、など、重ねて考えさせたい。個別(障)読み物
20アプロ韓国で作られ、親しまれている歌。在日外国人問題や異文化理解教育の入り口として、活用したい。個別(外)

アプローチの手法の欄において、個別の視点からのアプローチの具体的課題は、以下のとおりの略式表示をしています。 部:部落問題 障:「障害者」問題 外:在日外国人問題 高:高齢者 ジェ:ジェンダー 子:子ども H:HIV・ハンセン病等の患者  ア:アイヌ 環:環境問題 平:平和 他:その他

小学校中学年用『なかま』教材一覧表
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No.教材名内容とねらいの概要アプローチの視点形態
〈巻頭写真〉教材本文を補強する様々な写真。写真
1いろんなわたし「人権の絵本」(大月書店)より転載。自他の自分らしさを発見し、お互いを認めていこうとする態度を養う。普遍
2歩いてみよう
わたしたちの町
子どもたちが地域を歩いて、様々な人々に出会う様子。自分の住んでいる地域の様子を再発見し、地域の人々のくらしを知る。総合学習の導入に活用個別説明文
みんなが利用するしせつ地域へのフィールドワークで、公共施設を中心に調べている様子。自分の住んでいる地域の様子や公共施設を調べ、人々の願いを理解する。個別(部・・その他)説明文
バリアフリーをめざして地域へのフィールドワークで、町の施設や設備の様子を調べている様子。「障害」者のくらしやすべての人々が安心してくらせる町にするために、求められることについて理解する。個別(障)説明文
なき声以外はムダにしない肉屋さんで聞きとりをしている様子。牛をテーマに、食肉産業や皮革産業に対して、わたしたちの生活とのつながりについて理解する。個別(部)説明文
3ごみとりの仕事に行った父の仕事である清掃業の様子について、県内の小学生が綴った作品。豊かな仕事観を養う。個別(部)読み物
4何であかんのセクシュアリティに悩む、男の子の様子を描いた物語。セクシュアリティの課題に迫り、「自分らしさ」とは何かを理解する。個別(ジ)読み物
5人間コピー参加体験型教材。グループにおける自分の役割を意識し、協力する態度を養う。普遍ワーク
6島ひきおに人間となかまになりたいという願いをもつ鬼と、鬼ということでその本質を見ることなく、近づこうとしない人間の物語。人間は対立を起こしたり、多数者へ追随する一方で、少数者を排除することがある。こうした人間性に気づくとともに、これらを解決する態度を養う。普遍読み物
7じろり じろり白いぞうと黒いぞうの対立と調和を描いた絵本。対立を解決し、平和を実現するために、お互いの違いを認め合うことの大切さを理解する。普遍読み物
8これでいいのかなゴミを捨てる場面を描いた6こまマンガ。自己中心的な「自分」に気づき、他者へ追随してしまう人間性を理解する。普遍ワーク
9ふれあい6つのふれあいの場面を絵にした教材。心や体がふれあうことの心地よさを認識する。普遍ワーク
10自分のからだは自分のもの子どものからだを絵にして、ふれられたくないところをかきこむワーク。自分のからだは自分のものであることを理解し、自分のからだは自分で守る態度を養う。普遍ワーク
11おばあさんのおくりものアイヌ民族に出会う様子と、文化をテーマにしたクイズ。日本にはアイヌ民族という少数先住民族がいることを知り、アイヌの伝統文化に親しむ。個別(ア)読み物
12女の仕事、男の仕事(~部屋の四すみのゲームをしよう~)ゲームをしている様子の絵と文。四すみの部屋のゲームをとおして、子どもたちが持つ「男の仕事」「女の仕事」の概念をくずし、豊かな職種感を養う。普遍ワーク
13本当の名前をよんでもらって本名で呼んでもらうことについて綴った作品。子どもの綴り方をとおして、外国にルーツを持つなかまの存在と、本名を名のる意味を理解する。個別(外)読み物
14わたしたちは建築家参加体験型教材。情報をまちがいなく受けとめるためには、聴くことの大切さに気づく。普遍ワーク
15友だちと話をするときに・・・参加体験型教材。日常生活の中で、友だちと会話するときの自分をふり返り、コミュニケーション能力を培う。普遍ワーク
16青い青い海の島で/「さとうきび畑」沖縄の過去と現在に出会う様子を描いた教材。「さとうきび畑」の唄。第二次世界大戦で、沖縄で唯一の地上戦があったことと、戦争の悲惨さや平和の尊さを理解する。個別(平)読み物・歌
17病気じゃないんだけどなあ「あっ、そうか」(そよ風のように街に出よう編集部)より転載。「障害」は病気ではなく、それが「その人らしさ」であることを理解する。個別(障)読み物

アプローチの手法の欄において、個別の視点からのアプローチの具体的課題は、以下のとおりの略式表示をしています。
部:部落問題 障:「障害者」問題 外:在日外国人問題 高:高齢者 ジェ:ジェンダー 子:子ども H:HIV・ハンセン病等の患者
ア:アイヌ 環:環境問題 平:平和 他:その他

小学校高学年用『なかま』教材一覧表
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No.教材名内容とねらいの概要アプローチの視点形態
〈巻頭写真〉
(スモーキーマウンテンの子どもたち)
発展途上国の子どもたちが生活している様子の写真。フォトランゲージによって,様々な実態を知り,自分に何ができるかを考える。個別(子)ワーク
1あったらいいな・なくては困るいろいろな品物やことがらを「欲しいもの」と「必要なもの」とに分けるワーク。自分たちの必要とするものが,人権と深くかかわっていることを理解する。必要とするものが保障されるために,するべきことは何かを考える。普遍ワーク
2「権利」ってなんだろう?「子どもの権利条約」に対する関心を高め,権利について考えるためのワーク。学級の権利宣言づくりなどに発展させる。普遍ワーク
3祖母とリストラリストラにあった祖母の様子を書いた作文(つづり方教材)。自分の生活を見つめることを通して,身の回りにある不合理や矛盾に気づくとともに自尊感情を高める。普遍読み物
4三人の夢福祉作業所で働いている3人の知的障害者が,自分の夢について書いた作文。地域にある作業所を訪れるきっかけとする。個別(障)読み物
5おばあちゃんのお風呂高齢者とともに生活している子どもの介護に関する作文。高齢者問題を考えるきっかけとする。個別(高)読み物
6どのように伝えればいいのか?ロールプレイを通して,アサーティブネスを理解し,「わたしメッセージ」を伝えられるようにする。普遍ワーク
7わたしの友だちのことHIV感染者に対する支援活動をしている看護師・中田ひとみさんの手記。HIV感染者に対する差別の現実を知り,それを生んだものは何かに気づく。違いを認め合い,互いの生き方を尊重できる。個別(H)読み物
8しばてん(しばてんとぼく)村人の都合で人間とされたり,おばけのしばてんとされたりする太郎と,村人の身勝手さを描いた,田島征三さんの作品。人間のエゴや弱さに気づくことから,学級の集団づくりにつなげる。普遍読み物
9ヒロシマの心をみんなの心へ広島で被爆体験をした沼田鈴子さんの手記。平和の尊さを知り,平和な社会をつくっていこうとする態度を育て,様々な平和学習に発展させる。個別(平)読み物
10迷信や言い習わしを調べてみよう生活の中にある迷信や言い習わしや,それが言われ続けるわけを調べるワーク。理論的に根拠のないことを示すことで,非科学的な考え方にとらわれないようにする。普遍ワーク
11いつも太陽のようになかまとつながり,差別のない社会をめざそうというメッセージソング。子どもたちの自主活動や集団づくりに活用する。普遍
12『光』~なんでやろ~在日朝鮮人二世のアボジへの思いや自分の思いを書いた手記。人間の尊厳を否定することに憤りを持ち,人間として認め合い,わかり合い生きていく態度を育てる。個別(外)読み物
13働く女性・男性女性の社会参画が保障されていない現実に対する疑問を,子どもたちたちの会話形式で表したもの。性別役割分担による女性差別に気づき,性別にとらわれず,自己実現をめざす態度を育てる。個別(ジ)読み物
14エビはどうやって食卓にやってくる?エビの輸入量から起こる疑問について調べる活動を通して,グローバルな視点を持って生活を見つめる視点を培う。情報の収集と考察,発信を通して,人権に配慮したメディアの活用に気づく。個別(環)ワーク
15人の世に熱あれ 人間に光あれ水平社の創立に関わった西光万吉の生き方を描いた教材。なかまとともに反差別の生き方をしようとする態度を育む。個別(部)読み物
16空をかついで自分らしく生きていくことの大切さを表現した,石垣りんさんの詩。詩を味わうことを通して,人としての自分の生き方について考える。普遍

アプローチの手法の欄において、個別の視点からのアプローチの具体的課題は、以下のとおりの略式表示をしています。
部:部落問題 障:「障害者」問題 外:在日外国人問題 高:高齢者 ジェ:ジェンダー 子:子ども H:HIV・ハンセン病等の患者
ア:アイヌ 環:環境問題 平:平和 他:その他

中学校用『なかま』教材一覧表
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No.教材名内容とねらいの概要アプローチの視点形態
1「ちがう」こと バンザイ?!カードに書かれた様々な人権問題にかかわる違いについて話し合い、自分たちのくらしの中にある課題に気づく。個別(ジェ、障、外、平、環、高)ワーク
2トイレの話車いす生活者の立場から見える世界を知ることから、「障害者」問題について自分たちにできることを考える。個別(障)説明文
3「字がわからない」ってどんなこと?非識字体験から文字を識る喜びを理解する。また、文字を学ぶ機会を奪った差別に対する憤りを持つとともにその中でたくましく生き抜いてきた人々の生き方に学ぶ。個別(部、外)ワーク・読み物
4ある日の午後会話の台詞を考えることを通して、ジェンダーにしばられた意識から解放されていくためのスキルを身につける。個別(ジェ)ワーク
5権利と責任したいこととしなければならないことについて書かれたカードを結びつけ、権利を得ることは責任を負うことと一体であるという認識を培う。普遍ワーク
6部落の歴史と解放への歩みⅠ奈良時代から江戸時代までの部落史。ケガレやキヨメによる部落差別の起こり、それぞれの時代の部落の人々のくらし、差別の実態、更にはそれに対する人々の立ち上がりについて理解する。個別(部)説明文
7イルム-名前-在日を生きる子どもの作文を通して、外国人にとってくらしにくい日本社会の課題を知るとともに、そうした在日外国人の思いを支える日本人の姿への共感を育む。個別(外)読み物
8オキナワからアイヌへ平和の問題と先住民族のアイデンティティの問題について、米兵による少女暴行事件に対する沖縄の人の思いとアイヌ(チカップ美恵子さん)の手記をつないで理解を深める。個別(ア、平)読み物
9手話で提示された歌から、いろんな人の存在を知る。また、歌詞の内容を通して、セルフエスティームを高める。普遍ワーク
10オークション!子どもの権利条約について知る。また、そうした権利が不当な理由で手に入れられないことが、差別であることを理解する。普遍ワーク
11ホームヘルパーの仕事職場体験の事前学習の場面を通して、ホームヘルパーの仕事から見える高齢者の生きがいについて理解を深める。個別(高)読み物
12豊かな自然に包まれたまま山間にくらす子どもたちの文章から、少数者の立場に共感する態度を養う。また、過疎の問題、更には環境問題について自らの課題として捉える。個別(他・環)読み物
13いろんな生き方・そして人を愛することいろいろなライフスタイルがあることを知り、自分らしく生きるために自己決定することの大切さを理解する。普遍読み物
14部落の歴史と解放への歩みⅡ解放令が出されてから第二次世界大戦までの部落差別の実態とそれに対する人々の立ち上がりについて、奈良県内の様々な地域教材をもとに理解を深める。個別(部)説明文
15「伝える」様々な場面設定の中で、相手の立場も踏まえて自己主張するスキルを研く。普遍ワーク
17自由への長い道ネルソン・マンデラの生き方から自由・解放の意味とその具現化について理解する。普遍読み物
18すべての子どもに
「教育の機会均等」を
教育の機会均等は、日本国憲法や子どもの権利条約等で保障されたものであり、それを実現するために奨学金制度があることを理解する。個別(子)読み物
19一通の電報からハンセン病患者に対してとられた隔離政策の問題とその解決に向けた歩みについて理解する。個別(H)説明文
20だれもがもっているものマザー・テレサの生き方と言葉から、より豊かに生きるために人間が本来もっている理性と良心について考える。普遍読み物
21人権確立と共生の時代へ人権が確立される歴史を部落解放に向けた歩みをもとにして理解する。普遍説明文
*1星とたんぽぽ金子みすゞの詩。「見えぬけれどもあるんだよ/見えぬものでもあるんだよ」という部分から、人権について学習していく際の『なかま』の基本的な考え方を知らせる。普遍
*2(ぼく・わたしはそんなんやない)自分がとらわれている様々な意識について問題意識を持ち、それが人権を侵害する問題へとつながっていることを考えさせる4こまマンガ普遍ワーク

アプローチの手法の欄において、個別の視点からのアプローチの具体的課題は、以下のとおりの略式表示をしています。
部:部落問題 障:「障害者」問題 外:在日外国人問題 高:高齢者 ジェ:ジェンダー 子:子ども H:HIV・ハンセン病等の患者 
ア:アイヌ 環:環境問題 平:平和 他:その他